Fortune Brands Innovations
FBINは、Boomi API管理を活用し、複数ERP環境を統制された単一の連携基盤に集約しました。これにより、リアルタイムでのデータ可視化と、顧客情報を一元的に把握できる一貫した顧客体験を実現しています。
ビジネス目標
Fortune Brands Innovations(FBIN)は、Moen、Master Lock、Yale、Therma-Truなどのブランドを展開する、住宅・セキュリティ製品分野の大手企業です。競争が激化する市場において、FBINはブランドごとのサイロを解消し、一貫したB2B顧客体験の提供を目指していました。
目標は、顧客向けの窓口を一元化し、データの利用性を高め、顧客ロイヤルティを強化することでした。さらに、AIエージェントによるサポートなど、将来のイノベーションにも対応できる拡張性の高いデジタル基盤を確立することも重要な狙いでした。
連携における課題
FBINのB2B業務では、SAP ECC、Oracle、PeopleSoft、Microsoft Dynamicsにまたがる複雑なERP環境により、業務負荷が高まっていました。従来型のEDIやXMLからREST、SOAPまで連携方式が分散していたため、顧客体験は分断され、技術的負債も増大していました。
手作業の多い業務、統一されていないIDデータ、注文状況の把握不足は、運用コストとガバナンスリスクを高めていました。また、ブランドごとにポータルが分かれていたことで、新機能の展開やブランド追加が難しくなり、イノベーションのスピードを下げ、企業全体の業務に摩擦を生んでいました。
Boomiによる解決
FBINは、複数ERPを新しいB2Bポータルと接続する、集中管理型の連携・API管理基盤としてBoomi Enterprise Platformを導入しました。
Boomi API管理は、製品カタログ、注文、請求書に関する統一API層を構築し、接続元システムの違いに左右されない運用を可能にしました。現在では、一元化されたセキュリティとID管理により、APIライフサイクル全体を統制しています。
標準化されたSales Order APIなどの再利用可能なAPIにより、ブランド横断での展開を迅速化しています。
成果
Boomiを活用したAPI基盤により、FBINは複数のログインを単一の顧客IDに統合し、顧客接点全体を一元的に可視化できるようになりました。B2B顧客は、サプライチェーンデータをリアルタイムで確認できます。
Fiberon Deckingでは、EpicorからOracleへの移行に際して、100件以上の連携と20件のEDI接続が必要でした。この取り組みにより、年間4万時間の手作業を削減し、請求書処理量を2倍に拡大しました。さらに、間接的なEDIコストを250万ドル削減し、決算処理期間を70%短縮して6.4日まで削減しました。
新たなデジタル基盤は、今後のAIを活用したイノベーションを支える業務基盤にもなっています。
