Origin Energy

オーストラリアのエネルギー企業Origin Energyが、統合にかかる時間を80%削減。プロセス最適化と同時に、価値創出までのスピードも大幅に向上。

ビジネス目標

オーストラリアの家庭や企業向けにエネルギーを提供するリーディングカンパニーであるOrigin Energyは、組織全体での意思決定を高度化するために、データインサイトの活用を強化したいと考えていました。
その目的は、基幹アプリケーションのモダナイゼーションとともに、接続されたデータの発見・分類・検証・可視化を効率化するための仕組みを構築することでした。

同社が求めていたのは、現場の生産データ、土地所有者に関する情報、プラントや施設の指標など、あらゆるデータを連携し、日々の業務判断から中長期の投資計画に至るまで、意思決定を支える情報基盤を整えることでした。

統合における課題

Origin Energyでは、掘削地点の決定からガスの出荷・供給に至るまで、膨大な業務プロセスを支える数百のシステムやアプリケーションが稼働しています。しかしながら、データは各所に分断され、フォーマットも品質もバラバラで、一貫して業務に活かすことが困難でした。

各システムは異なる形式でデータを出力し、その信頼性や粒度も統一されていませんでした。結果として、従業員は必要なデータを取得してから加工・分析するまでに多くの時間を要し、主にスプレッドシートを使った手作業に頼っていたのです。

Boomiによる支援

Boomi Enterprise Platformを導入したことで、Origin Energyは、もともと相互接続を前提としていなかったアプリケーション同士をスピーディに連携させることが可能になりました。
iPaaSとしてBoomiを導入して以来、組織全体で1,500件以上の統合を構築。さまざまなアプリケーションをつなぎ、データ活用の土台を整えてきました。

さらに、Boomiのローカルチームとの密接な連携と、細部にまでこだわった丁寧な支援が、成功の大きな要因となりました。このサポートにより、Originのエンジニアチームは「何が実現できるのか」を明確に示すことができ、運用負荷を最小限に抑えながら、スケーラブルで持続可能な統合環境の構築を実現しました。

成果

Boomiは、Origin Energyの日次最適化業務を支える重要な基盤となっており、以下のような領域で、リアルタイムなデータ連携と可視化を実現しています。パイプラインや設備の動向モニタリング、油田や掘削の計画立案、支出状況の把握と予算管理、環境への影響の評価と対応策の策定、規制順守・安全性の分析、監査ログとガバナンスの自動化などです。

また、従来のレガシー統合プラットフォームでは最大6週間かかっていた統合構築プロセスが、Boomiでは平均1週間に短縮。この約80%の時間削減により、OriginのITチームはより高付加価値な業務にリソースを割けるようになりました。

業界

ユーティリティ

本社

オーストラリア、シドニー

# 従業員数

5,000

収入:

121億豪ドル

主要な統合:

SAP S/4HANA、SAP Inventory、Salesforce、計画・予測システム、石油・ガスに特化した地下アプリケーション、地理空間ソリューション、何百もの中核的な事業部門(LOB)アプリケーション

ケーススタディ

Origin EnergyがBoomiを導入し、データ主導の経営を実現

もっと読む

統合なしでは、多くのことを実現することができませんでした。Boomiは、私たちの意思決定を支える中核プラットフォームです。
スリプルナ・ダス(Origin Energy,ITデータサービス & サポート部門 テクノロジー責任者)