Dropbox

SaaS業界をリードするDropboxは、BoomiおよびDeloitte Consulting LLPと連携し、自社のクラウドベースアプリケーション群の統合に取り組みました。このプロジェクトにより、人事業務が整備され、急速な企業成長に伴う課題への対応が進みました。

ビジネス目標

Dropboxは成長とともに、人事関連のテクノロジー基盤を構築してきましたが、その中でクラウドベースのアプリケーションを積極的に導入する方針を打ち出していました。人事システムには、基本的な業務要件を満たすと同時に、Dropboxが業界で誇るユーザーエクスペリエンスの基準も維持することが求められていました。

しかし、Dropboxのように急成長する企業では、昨日まで機能していた仕組みが、明日には通用しなくなることがあります。人事システムやプロセスも例外ではありません。Dropboxは、急速に増加する顧客や従業員に柔軟に対応しながら、意思決定に必要な質の高い人事データへのアクセス性を向上させたいと考えていました。

統合における課題

Dropboxは6つ以上の人事アプリケーションを連携し、各アプリケーションやデバイス間でのデータ連携を改善する必要がありました。市場調査および既存の取り組み状況を評価した結果、同社はBoomiとDeloitte Consulting LLPの導入を決定しました。

BoomiとDeloitteは、Dropboxの統合に関する課題を迅速に整理し、人事部門全体のワークフローを迅速に再構築する支援を行いました。Deloitteは、Boomiの認定リソースをすでに保持していたため、Dropboxは煩雑な採用やオンボーディングのプロセスを経ることなく、スムーズにプロジェクトを進行することができました。

Boomiの支援内容

BoomiとDeloitteは、Dropboxの継続的な成長を支えるために、高い拡張性と柔軟性を備えた統合アーキテクチャを構築しました。
Boomiは、同社の主要な人事システムであるWorkdayと、株式管理から営業報酬まで多岐にわたる各種アプリケーションとの間で、ポイントツーポイントの統合を提供しました。

さらにBoomiは、クラウドネイティブのAPI管理機能を提供し、主要アプリケーション間のリアルタイムなデータ連携を可能にしました。また、人事領域を超えたBoomiの豊富な事前構築済みコネクタにより、Dropboxのチームはより少ない労力で、革新的かつ高度な統合を実現できるようになりました。

成果

このDropboxにおける人事統合プロジェクトは、同社経営陣の期待を上回る成果を挙げました。複雑な要件を抱えつつも、短期間で完了したDX(デジタルトランスフォーメーション)プロジェクトとして高く評価されました。Boomiによる統合とAPI管理により、Dropboxは次のような成果を得ています:

  • クラウドアプリケーションの導入期間を数週間・数か月から数日へ短縮
  • 分断されたアプリケーションにおけるデータのサイロ化を解消し、ワークフローを効率化
  • データウェアハウスと可視化ダッシュボードを通じて、社員データへのセルフサービス分析を実現

業界と市場

ソフトウェア

主な統合サービス

  • 採用業務のためのWorkdayとGreenhouse連携
  • 従業員の福利厚生管理を支えるbSwiftの活用
  • 報酬計画の策定にRedCatを活用
  • 株式報酬の管理にShareworksを導入
  • 営業報酬の最適化を目的としたXactlyの利用
  • 従業員からのフィードバック収集にCulture Ampを活用
  • Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)
  • Amazon Relational Database Service (Amazon RDS)
  • Amazon Redshift

お客様事例

SaaS業界をリードするDropboxは、自社が展開する主要なクラウドベースアプリケーションの統合を実現するため、BoomiおよびDeloitte Consulting LLPが支援しました。

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BoomiのコネクタライブラリとGUIベースの設計・開発アプローチにより、設計内容の確認、トラブルシューティング、原因分析が非常に容易になりました。煩雑なコード全体のレビューを行う必要がなくなったのです。
ニール・フライ氏 ー Dropbox, グローバル採用責任者