サセックス大学
高等教育機関であるサセックス大学は、IT基盤を刷新し、世界100以上の国から集まる1万9,000人超の学生に、講義や試験関連資料をオンデマンドで提供しています。
ビジネス目標
サセックス大学は「Sussex 2025」戦略のもと、教育テクノロジーと学習の枠を打ち破り、デジタル学習を再定義することを目指しています。
この計画の一環として、大学はデジタルキャンパスを構築中です。これにより、100か国以上にわたる19,000人以上の学生と教員が、複数のプラットフォームから講義や評価資料にオンデマンドでアクセスできるようになります。
また、従来のレガシープラットフォームから脱却し、将来的な新たな機会に対して柔軟に活用できるコンピューティング基盤への移行も進めています。
統合における課題
これまでサセックス大学は、オンプレミスの学生記録システムとクラウド型の仮想学習環境を組み合わせたハイブリッドなIT環境を運用してきました。しかし、この仕組みは学内のデータフローを複雑にしていました。
- レガシーシステムは重要な機能を担っていたものの、財務プラットフォームとの連携が不十分で、銀行など外部サービスプロバイダーに求めるものを把握するのが困難でした。
- 大学内のデータベースやサイロ化されたデータは独立しており、統合が難しかったため、大学のモダナイゼーションの取り組みを鈍化させる要因となっていました。
Boomiの支援内容
Boomi は、サセックス大学のデータ統合ニーズに次のように応えました。
- 既存のオープンソースのカスタム学習環境から、最新の仮想学習環境Canvasへの移行を可能に。
- 仮想学習環境やオンライン評価サイトにおける重要なデータフローを管理・保護。
- ローコード機能とリアルタイムのAPI主導型統合により、主要なITインフラを効率的にクラウドへ移行。
成果
Boomi の導入により、サセックス大学は次の2つの大きな成果を達成しました。
- 学生や教員があらゆるプラットフォームからリアルタイムにアクセス・更新できる信頼性の高いオンライン評価ポータルを実現。学生記録システムと統合した後は、2018年を通して一度もダウンタイムが発生しませんでした。
- 学生管理システムから財務データベースへ、毎日約20,000件のレコードを転送する仕組みを確立。
Boomi の支援により、私たちは変化を受け入れ、統合戦略を策定し、これから進むべき方向を見据えることができました。