トヨタファイナンシャルサービス・ニュージーランド
Boomiは、ニュージーランドの自動車ファイナンスグループにおけるデータの一元化を支援。複数ブランドで分断されたデータを繋ぎ、Adaptiv社とともに顧客中心の成長を実現しています。
ビジネス目標
トヨタファイナンシャルサービス・ニュージーランド(TFS)は、1989年の設立以来、Toyota Fleet Management、Mazda Finance、Cityhop car sharing、Ezi Car Rentalsといった複数ブランドを展開する、自動車ファイナンスのリーディング企業です。
TFSは、データドリブンな戦略を通じて、顧客対応の拡大とサービス品質の向上を目指しています。事業全体のデジタル変革を推進し、ブランドごとに散在している膨大なデータを連携・分析可能にすることで、より深いビジネスインサイトと顧客理解を実現。これにより、戦略的な意思決定を支援し、より質の高い顧客サービスの提供を実現します。
統合における課題
従来、TFSはAPI同士を直接つなぐAPI-to-API連携を採用していましたが、事業の拡大に伴い限界を迎えました。システム間の連携や保守が複雑化し、データサイロが生じるように。その結果、顧客データがブランドごとに分断され、ブランド間での顧客の理解ができていませんでした。
また、IT部門は複雑な連携構築への対応に追われ、顧客ポータルの刷新やセキュリティ強化といった重要施策に遅れが生じていました。これにより、組織の成長と効率化に必要な基幹業務システムの改善が進まず、成長を支えるIT基盤の整備に支障をきたしていました。
Boomi導入による効果
Boomiのパートナー企業であるAdaptivは、Boomi Enterprise Platformを活用し、トヨタファイナンスの基幹システムを連携。複数ブランドにまたがるデータの一元化を実現しました。
Boomiは、TFSが利用するCRM、Alfa asset finance、Miles and Ridecell fleet management、SAP ERP、Cars Plus telemetryなどの、オンプレミスおよびクラウドの業務システムをシームレスに連携。さらにAdaptivはBoomi DataHubを活用し、顧客および車両データを安全に管理する中央データ基盤を構築。これにより、移行後も正確で一貫性のあるゴールデンレコードを保持し、FleetおよびFinance関連データのマスター管理を実現しました。
成果
Toyota Fleet Managementの顧客は、Milesのフリート管理ポータルを通じてリアルタイムで自身のデータにアクセスできるようになり、従業員の生産性が向上し、カスタマーサポートの問い合わせ件数も減少しています。
Boomi DataHubによってすべてのデータが同期され、管理業務の負担が軽減されることで、コンタクトセンターのスタッフは顧客情報を一元的に把握できるようになりました。
このデータ連携基盤により、ブランドごとに分断されていた顧客情報が解消され、個別のニーズに応じたサービス提供が可能に。Boomiの導入によりデータサイロが解消され、システム連携と企業成長を支える安全かつ柔軟なオープンデータ基盤が確立されました。
