NFI Industries

NFIは、日々の業務とパートナー企業の業務は、EDIおよび各種システム連携に依存しています。これがなければ、荷物は出荷されず、トラックも動かず、ビジネスは止まってしまうのです。

ビジネス目標

2017年当時、NFIは全米トップ30に入るサードパーティ物流(3PL)プロバイダーとして、月間1,500万件の取引を処理し、300社以上の取引先との間で800以上のシステム連携を管理していました。急速な事業成長により、デジタルインフラへの負荷が高まる中、NFIはトランザクションの信頼性を向上、統合開発にかかる時間とコストを削減、ライセンスコストの適切な管理、イノベーションを加速する仕組みの整備という目標を掲げていました。また、大手クライアントとの間には厳格なサービスレベル契約(SLA)が存在しており、これを満たせなければ、業績への深刻な影響が避けられない状況でした。

連携における課題

Boomiを導入する以前、NFIはIBM Sterling Integratorを使用していましたが、このシステムは数多くの問題を引き起こしていました。
頻発するデータベース接続の問題によってシステムがダウンし、障害対応にも時間がかかっていました。また、1件のトランザクションを統合するのに約40時間を要するなど、開発効率にも課題がありました。
拡張には高額なライセンス費用が必要で、さらにデータベースの消費量が大きすぎたため、ライブデータの保持期間はわずか3日間に制限されていました。同時実行できるプロセス数も最大52件に限られていたため、処理の遅延やボトルネックが慢性化していたのです。
こうした課題により、NFIのインフラは非常に複雑で扱いづらいものとなり、適切な人材確保の難しさや、業務アーキテクチャの再設計が求められる状況に直面していました。

Boomiの支援内容

NFIのアプリケーションサービス部門 シニアディレクターであるロドニー・ルーカス氏が主導し、複数のiPaaSベンダーを比較検討した結果、NFIはBoomiの採用を決定しました。Boomi導入の決め手となった点は、高速かつ大容量のデータ処理が可能、統合開発にかかる時間を大幅に削減、標準化されたデータ形式によりデータエラーを最小限に抑制、API統合がシンプルでNFIの既存の監視システムともスムーズに連携可能だったからです。
さらに、Boomiは標準化されたデータ形式を採用しているため、顧客を異なる倉庫管理システム(WMS)や輸送管理システム(TMS)間で柔軟に移行できるようになり、NFIの業務効率化を一段と加速させました。

成果

Boomiプラットフォームの導入により、NFIはシステム全体の安定性と強靭性を確保し、かつ取引量の増加にも対応可能なスケーラブルな基盤を手に入れました。主な成果としては、統合開発時間を40時間から12〜16時間へ短縮、月間サポートチケット数を400件から36件に削減、夜間対応が不要となり従業員のワークライフバランスを大幅に改善、システムの信頼性向上により大手クライアントを含む顧客満足度が向上、全体として大幅なコスト削減も実現することができました。
このように、Boomiの柔軟かつスケーラブルな連携技術は、NFIの業務効率と従業員の満足度を大きく向上させました。

業界と市場

会場へのアクセス

本社

ニュージャージー州カムデン

従業員数

17,000

売上高

$3.9B (2023 NFI Industries | Company Overview & News )

パートナー

United Techno

主要な統合

Manhattan Warehouse Management System (WMOS), Softeon, Trimble’s TMW Suite, 3G Transportation Management System (TMS)

ケーススタディ

業務変革と生活の質の向上を同時に実現:NFIとBoomiの取り組み

続きを読む