De Volksbank

ヨーロッパの主要銀行のひとつであるDe Volksbankは、API管理ソリューションの提供と顧客体験を大幅に改善しました。

ビジネス目標

オランダ国内で第4位の小売銀行であるDe Volksbankは、SNS、ASN、Regiobank、BLG Wonenという4つのブランドを通じて、320万人以上の顧客にサービスを提供しています。業務の効率化と顧客体験の向上を図るため、同行はAPIの活用に取り組みました。具体的には以下の目標を掲げています:

  • 業務効率の向上
  • 開発基準の策定
  • ステークホルダーの体験の一元化
  • システムの可視性向上
  • APIの再利用性の強化
  • ビジネスプロセスの合理化
  • 開発者の開発時間の短縮

API管理を一元化することにより、De Volksbankは、将来的な成長に対応できるスケーラブルで透明性の高い、効率的なデジタルエコシステムの構築を目指しています。

統合における課題

De Volksbankでは複数のAPIゲートウェイを運用しており、その結果として運用負荷の増大や相互運用性に関する課題が発生していました。さらに、同行内ではチームごとに独立して、内部および外部向けのPSD2(改正決済サービス指令)APIを管理しており、統一性が欠けていました。こうした状況の中で、異なるベンダーにまたがるAPI開発者ポータル、管理者用ポータル、そしてデジタルおよびオムニチャネルコミュニケーションに対応したガバナンス・ダッシュボードの必要性が浮き彫りとなりました。

Boomiの支援内容

De Volksbankは、俊敏性とイノベーションを強化するために、BoomiのAPIコントロールプレーンを導入しました。Boomiは以下の点で同行を支援しました:

  • CI/CDパイプラインに基づく運用を可能にすることで、APIインフラのモダナイゼーションを実現
  • 統合されたAPIインベントリとクロスプラットフォーム対応のスタイルガイドによるガバナンスの強化
  • 内部および外部ユーザー向けのセルフサービス機能を備えたポータルの強化
  • セキュリティを強化しながら、複雑性とコストを削減
  • 統一されたガバナンス・ダッシュボードにチームを統合し、管理とAPI監視の効率化を実現

成果

Boomi API Managementの導入により、De Volksbankはベンダー間の連携を強化し、統一されたAPI標準の適用を目的としたクロスベンダー・ガバナンス委員会を設立しました。BoomiのAPIコントロールプレーンは、APIをスキャンしてセキュリティおよび品質に関するスコアを提示することで、ガバナンスの強化を支援しています。これにより、中央集約的な可視性と制御を実現し、APIの乱立を抑制することが可能となりました。また、複数のAPI管理技術を併用しながらも、システムの複雑化を回避し、既存のAPIゲートウェイを置き換えることなく柔軟性を維持しています。さらに、APIのカタログ化と制御を一元的に行いながらも、実行に関しては各チームに権限を委ねるフェデレーション型の運用が実現されています。

業界と市場

金融サービス

本社

オランダ、ユトレヒト

従業員数

4,400

売上高:

14億1400万ユーロ

ケーススタディ

De VolksbankはBoomiのAPIコントロールプレーンを活用し、効率性と顧客体験の刷新を実現

続きを読む

BoomiのAPIコントロールプレーンは、De Volksbankの経営陣およびITチームに対し、実行時における各ベンダーのAPI全体像を一貫して可視化する透明性を提供します。これにより、技術部門とビジネス部門のステークホルダーを結びつけ、実際に創出されたビジネス価値を明確に把握することが可能になります。
セバスチャン・カルスホーフェン氏(De Volksbank, CTO)