Catholic Development Fund (CDF)
CDFがBoomi統合基盤を活用し、293校のカトリックスクールにおける法人カードの手動照合プロセスを一新しました。
ビジネス目標
カトリック開発基金(CDF)は、カトリック系の学校、教区、高齢者介護、医療、社会福祉機関に向けた金融ソリューションを提供しています。オーストラリア・ビクトリア州で293校を運営するメルボルン大司教区カトリックスクール(MACS)は、CDFの主要顧客の一つです。
CDFは、MACS全体におけるクレジットカードの経費精算プロセスを統一し、スタッフの事務作業の負担を軽減すると同時に、ネットワーク全体の業務効率化を目指していました。
統合における課題
たった1つの企業でさえ経理業務は煩雑になりがちですが、異なる環境で運営される293の組織となれば、その複雑さはさらに増します。MACSでは、これまでレガシーな業務フロー、つまりクレジットカード明細の完全手動による照合が行われていました。その結果、学校ごとの簡単な購買取引の照合でさえ、最大90日間を要する状況でした。
Boomiの支援内容
MACSの法人カード照合業務の自動化と効率化を実現するため、CDFとMACSは、オーストラリアのITソリューション企業Atturraと提携し、BoomiのiPaaS(データ連携のプラットフォームサービス)を導入しました。Atturraは、銀行、ERPプラットフォーム、FlexiPurchaseの経費精算管理、AWSのセキュアファイル転送、Microsoft SharePointなど、CDFとMACSの中核システムをBoomiで接続しました。この統合により、複数のERPプラットフォーム間での財務データの突き合わせを自動化し、照合済みの情報をAPI経由で配信、また、正確な総勘定元帳への記帳を可能にしています。
成果
Boomi導入からわずか3か月以内で、CDFはMACS全体のトランザクション照合スピードを大幅に向上させました。CDFのプロダクト部門 エグゼクティブマネージャーであるユッカ・リンタ氏は、「同一月内に元帳と照合された取引の件数が80%増加した」と述べています。この連携されたデータ基盤により、数百時間分の手作業による簿記作業が削減され、学校側は教育に集中でき、ガバナンスも強化されました。さらに、Boomiのスケーラビリティにより、MACSへの新規学校のオンボーディングも容易になっており、このプロセスは現在、CDFの他の顧客への展開も検討されています。
