Fedrigoni
イタリアを代表する高級紙メーカーであるFedrigoniは、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するため、Boomi Enterprise PlatformとSyscons社を採用しました。これにより、ビジネス、データ、そして業務プロセスの統合を実現しました。
ビジネス目標
高級パッケージ、デザイン用紙、ラベル、RFID(ICタグ)素材といった特殊紙の分野で世界をリードするFedrigoniは、世界28カ国に73の拠点を持ち、132の市場で2万5000点もの製品を展開しています。同社はこれまで16もの企業買収や提携を経て成長してきましたが、その一方で、互いに連携されていないITシステムが継ぎ接ぎの状態で残ってしまうという課題を抱えていました。
そこで同社は、基幹システム(ERP)から製造現場、クラウド基盤、そして次世代のアプリケーションに至るまで、すべてを一つに繋ぐ統一されたインフラ構築を進めました。これにより、業務をスムーズにし、全体の状況をひと目で把握できるようにすることで、新しいアイデアを形にできる体制を目指しています。
連携における課題
FedrigoniのITインフラは、事業の成長や買収によって複雑化し、社内サーバー(オンプレミス)とクラウドが混在する状態になっていました。システム同士の連携はその場しのぎで拡張性がなく、監視体制も不十分で、全体を統制するルールも存在していませんでした。こうした状況が、新しいプラットフォームを迅速に導入し、活用することを妨げる大きな壁となっていたのです。
さらに、SAPやMS Dynamics 365など、10種類以上もの異なるERPを含む30以上のアプリケーションがそれぞれ独立していたことが、問題をより深刻にしていました。同社にとって、Adobe Commerce(ECサイト)やSugarCRM(顧客管理)、Zendesk(サポート)といった主要なシステム同士を、いかにスムーズに繋ぐかが重要な課題となっていました。
Boomiによる解決
システム連携を専門とするSyscons社の助言を受け、Fedrigoniは「Boomi Enterprise Platform」の導入を決めました。Boomiが提供するコネクターと、ローコードツールを活用することで、システム間の連携開発は劇的にスピードアップし、ミスの削減やメンテナンスの簡略化も実現しました。
この基盤のおかげで、バラバラだった多くのアプリケーションがすばやく繋がり、データのやり取りが正しく行われているかを常にチェックできる体制が整いました。基幹システムから工場の製造ライン、さらには顧客や取引先とのやり取りまで、あらゆる業務の流れが整理・自動化され、全体の動きを一目で把握できるようになりました。結果として、Fedrigoniはわずか3年間で、経営に欠かせないシステムを含む30以上のアプリケーションを連携し、DXを支える、スムーズで自動化されたシステム環境を構築しました。
成果
BoomiとSyscons社とのパートナーシップは、Fedrigoniにとって大きな転換点となりました。これにより、複雑に入り組んでいたIT環境をすばやく連携し、ガバナンスを保ちながら運用・監視できるようになったからです。Boomiの管理画面ひとつで、あらゆる業務を効率よく拡大できるようになったことで、会社全体のデジタル化が一気に加速しました。
現在、ITチームは全体の動きをひとつのプラットフォームで把握できるようになり、作業の停滞やデータの消失といったトラブルを防いでいます。いつでも正確なデータが手に入るようになったことが、業務の効率化だけでなく、会社の成長を支える土台となっています。