PTC
業界をリードするCAD、PLM、IoT、ARソフトウェア企業であるPTCは、5年間のDX(デジタルトランスフォーメーション)戦略において、従来のシステムの刷新と、APIを通じてアクセス可能な新しいデジタルワークフローの導入を優先的に行なっています。
ビジネス目標
PTCは、製品を永続的なライセンスからサブスクリプション、クラウドモデルへと移行する中で、顧客にSaaSのようなサービスを提供することを目指しています。そのため、PTCは、ビジネス運営に支障をきたすことなく、従来のバックエンドシステムを内部および外部でAPIを通じてアクセス可能にする必要がありました。これは、長期的な代替戦略の一環として実施されています。
統合における課題
PTCの老朽化したシステムによって生じた技術的負債が、同社の長期的なDXの取り組みを妨げていました。コードベースが一元化されておらず、コストを予測することができていませんでした。
レガシーミドルウェアは機能していましたが、システムのメンテナンスや更新には時間がかかり、専門のスタッフが必要でした。また、統合が構築され、テストされた古いバージョンを運用することは、PTCにとってセキュリティ上のリスクを引き起こしていました。さらに、同社のバックエンドシステムの機能を抽象化して新しいデジタルサービスを提供するために必要なAPI管理機能が欠けていました。
Boomiの支援内容
PTCは、Boomiを含む複数の有名な統合ベンダーを比較し、APIを構築する必要があるPoC(概念実証)を実施しました。Boomiはその検証を2日間で完了させ、業界の主要な競合プラットフォームよりも大幅に早く成果を出しました。
PoCでのパフォーマンスに加え、Boomi Enterprise Platformは、PTCの他のすべての要件を満たしました。PTCはBoomi Integration、API Management、Boomi Flowを使用することを決定しました。
Boomi Enterprise Platformを使って、PTCは以下を実現しました:
- Boomi API Managementを活用して60の再利用可能なAPIを作成
- Boomi Flowで構築した内部ポータルアプリケーション"TRACE"(Transaction Activity and Customer Experience)を導入し、見積もりから売上回収、従業員オンボーディング、マスターデータ管理の内部プロセスの取引履歴の記録を実現
- ERPシステムの新たな基盤を構築し、ビジネスアプリケーションにおける最適なアプローチへ移行
成果
Boomi Enterprise Platformを使用することで、PTCはビジネスの要求に対応するスピードを劇的に向上させました。例えば、以前は6~8週間かかっていたAPI開発が、テストと展開を含めて今ではわずか2週間で完了するようになりました。
スピードに加え、Boomi Enterprise PlatformはPTCのITチームにも複数のメリットをもたらしました。ITチームは、統合やAPIリクエストの対応、新しいサービスの展開、そして増大するビジネスの要求に対応する能力を大幅に向上させました。
