MUNRO FOOTWEAR GROUP
オーストラリア最大の民間靴メーカーがBoomiを活用し、DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速
ビジネス目標
Munro Footwear Group(MFG)は、オーストラリア最大の民間所有のフットウェア企業であり、Midas、Django and Juliette、Colorado、Diana Ferrariといった信頼あるブランドを幅広く展開しています。
同社は、市場をリードする顧客体験を提供したいという強い思いから、既存のオンライン販売体制を強化することを決断しました。この取り組みはCOVID-19の影響により物理店舗の一時的な閉鎖を余儀なくされたことで、一層の緊急性をもって推進されることになりました。
統合における課題
フットウェア業界では、注文商品の返品率が高いという特性から、オンライン販売の推進が長年の課題とされてきました。
さらにMFGは、過去10年間で8件の企業買収を行っており、社内に複数の異なるシステムが混在しているという統合の複雑さにも直面していました。こうした背景から、同社は、要件の整理と精査を行える専門的な知見、各システム間のデータ接続と連携、新たなツールやアプリケーションを業務に影響なく追加・削除できる柔軟性を必要としていました。
Boomiの支援内容
顧客により良い体験を提供し、フットウェア業界とECの間にあった歴史的なギャップを解消するため、MFGは業務全体を連携する高度なデジタル基盤の構築を決断しました。
MFGは、実店舗およびEC事業を構成する各種システムの連携を実現するため、BoomiのローコードかつクラウドネイティブなiPaaS(データ連携のプラットフォームサービス)を採用しました。Boomi Enterprise Platformにより、MFGは社内の小売アプリケーションとERP、受注システムを1カ月以内にシームレスに連携させることに成功しました。
成果
MFGは現在、データの可視化と制御を実現しており、リアルタイムな意思決定を支援する体制が整っています。すでに200件を超える統合が稼働しており、新サービスの立ち上げが迅速化されただけでなく、外部環境の変化に柔軟に対応できるレジリエンスも強化されています。さらに、必要に応じて新たなシステムやアプリケーションを柔軟に追加できる体制を構築しています。
さらにMFGは、Boomiを活用して26店舗における「店舗出荷(Ship-from-Store)」機能を実装し、パンデミック下においても事業の継続性を確保しました。これにより、サプライチェーンの課題緩和にも貢献しています。
