Inspera Health
複数の慢性疾患を抱える個人を対象に、健康管理・ウェルネスサービスを提供するヘルスケア企業であり、Boomiを活用した最新のテクノロジー環境のもと、雇用主の医療コスト削減を支援しています。また、データ駆動型のアプローチにより、参加者のエンゲージメントや健康アウトカム指標の改善を実現しています。
ビジネス目標
Inspera Healthは、複数の慢性疾患を抱える従業員およびその家族の健康とウェルネスを改善することで、企業顧客の医療費削減を支援しています。これらの人々は、医療保険プランにおける費用の不均衡な割合を占めていることが多いため、対策が急務となっています。
同社は、専任のコーチや行動療法士による指導を含む、運動・栄養・行動・メンタルヘルスを統合した学際的なアプローチを採用しています。さらに、SalesforceソリューションやFitbitのIoTデバイスといったテクノロジーを活用することで、参加者のエンゲージメント向上や、健康アウトカムの改善を定量的に可視化する体制を強化しています。
統合における課題
複数のアプリケーションが分断された状態であったことが、大きな課題となっていました。Inspera Healthのスタッフは、参加者がSalesforceのコミュニティポータルで回答した健康調査の結果を、OptumおよびInsignia Healthのスコアリングシステムに手作業で転記していました。その後、算出されたスコアを再びSalesforceに入力する必要があり、多大な時間を要していたのです。
また同社では、Fitbitの体重計やアクティビティトラッカーを無料で提供し、健康状態の定量的なモニタリングとエンゲージメント向上を図っていました。そのためには、調査データやFitbitのIoTデータを迅速かつ確実にSalesforceポータルへ取り込むための統合環境が急務となっていました。
Boomiの支援内容
Inspera Healthは、BoomiおよびSalesforceのパートナーであるITコンサルティング企業 Strategic Growthと連携し、Salesforce CommunityとOptumおよびInsigniaのシステム間のデータ連携を自動化するためにBoomiを導入しました。これにより、手作業による入力作業が不要となり、利用者やコーチにとってデータの即時性が向上しました。
さらにBoomiにより、Fitbitデバイスから体重、運動時間、心拍数、睡眠パターンなどのIoTデータがSalesforc Communityポータルに反映され、利用者やコーチは健康指標を確認できるようになりました。こうしたデータ主導型のアプローチによって、参加者のエンゲージメントやコーチとの協働、そして健康成果の向上が実現されています。
成果
Boomiの導入により、Inspera Healthは自社プログラムを多角的に強化することができました。たとえば、すべての参加者を対象とした360度ビューを確立し、プログラムの効果測定や管理を強化。この可視化により、新型コロナウイルスのパンデミック初期に参加者のスコア低下をいち早く察知し、個別のフォローアップやコーチング頻度の見直しを迅速に実施することが可能となりました。Boomiの導入によって、Inspera Healthは以下の成果を実現しています:
- 利用者の健康改善率を38%まで向上
- ミスの多い手作業によるデータ入力を月間40時間削減
- 全ての利用者に対して、データインサイトに基いたプログラムの最適化を実現
