Inchcape Shipping Services (ISS)
世界有数の海運サービス企業であるInchcapeは、Boomiのエンタープライズプラットフォームを活用し、世界中のあらゆる港で顧客が円滑に取引を行い、的確な判断ができるよう支援しています。
ビジネス目標
Inchcape Shipping Servicesは、船主や用船者に向けて、港湾業務を幅広くサポートしています。主なサービスには、海運サービス業務、海上輸送の通航支援、沖合でのサポート、乗組員の管理、港の運営支援、統合型ロジスティクス(輸送・保管の一括管理)、貨物の積み下ろしや管理、人道支援物資の輸送支援などが含まれます。
Inchcapeは、世界中のあらゆる港で顧客が円滑に取引を行い、最適な判断ができる“つながる世界”というビジョンを実現するために、データモデルの統一とグローバル化、技術基盤の最適化、そしてデジタル変革の推進に取り組む必要がありました。
統合における課題
Inchcapeでは、さまざまな独立した技術製品を導入してきましたが、それらをつなぐ共通のプラットフォームがありませんでした。その結果、業務の非効率やコンプライアンス対応の難しさといった問題が、次第に目立つようになっていました。
さらに、部門ごとにデータが分断されていたことで、業務アプリの活用が十分にできず、全社的なイノベーションの推進にも支障が出ていました。
Boomiの支援内容
Boomi Enterprise Platform、特にBoomi DataHubの導入により、Inchcapeは世界中のデータを一元的に把握できるようになり、データをすぐに活用できる体制が整いました。これにより、会社全体で状況を見える化し、問題や改善のチャンスをすばやく察知して、より良い顧客対応につなげることが可能になりました。
また、Boomiの活用によって業務の効率化と透明性が向上。世界中の拠点でサービス品質の均一化が図られ、システムの簡素化とコストが軽減を実現することができました。
成果
Boomi DataHubの導入により、Inchcapeはサプライチェーン全体をシンプルに整理することに成功しました。複数の港にわたる顧客の動きを把握しやすくなったことで、ニーズやリクエストへの対応スピードも大幅に向上しています。
また、Boomiを活用したマスターデータ管理により、匿名でのベンチマークサービスの提供が可能になり、自社の船のパフォーマンスを他の船と比較できるようになりました。さらに、船が港に到着する前に制裁対象かどうかを確認できるようになったことで、リスクの低減とコンプライアンス強化にもつながっています。
