Contraload
欧州を代表する環境配慮したプラスチック製パレットおよびコンテナのサプライヤーが、Boomiを活用してビジネスとITを刷新。週あたり120時間の手作業を無くし、顧客サービスおよび満足度の向上を実現しました。
ビジネス目標
Contraloadは、300万個の再利用可能なプラスチック製パレットおよびコンテナの共用プールから企業がレンタルし、商品を移動・輸送できる、環境に配慮したサプライチェーンサービスを提供しています。同社は、ビジネスとITインフラの近代化を図るため、「ICT Connect」と呼ばれる取り組みを始めました。
この取り組みの目的は、業務の合理化、プロセススピードの加速、顧客サービスの強化、そしてエンドツーエンドの可視性を向上させて、的確な意思決定を可能にすることでした。こうしたITの近代化により、このベルギー企業は、売上の二桁成長を維持しつつ、26か国にわたる3,000社以上の顧客基盤をさらに急速に拡大していくことが可能になりました。
統合における課題
Contraloadでは、データ連携のために一部の限定的なカスタムスクリプトが導入されていましたが、大部分は、顧客関係管理(CRM)や基幹業務システム(ERP)などの分断されたアプリケーション間で、従業員が手作業でデータを入力していました。Contraloadが求めていたのは、高い信頼性と柔軟性を備えたクラウド統合であり、その必要性は明確でした。
Contraloadは「ICT Connect」戦略の主要な構成要素として、使いやすさと開発スピードの速さを評価し、Boomiを採用しました。さらに同社は、Boomi Flowによるワークフロー自動化開発など、Boomiの統合プラットフォームに含まれる追加機能の活用も見込んでいました。
Boomiの支援内容
Boomiのパートナー企業であるB-flowによるの支援のもと、ContraloadはBoomiの活用を迅速に拡大し、8件の統合に対応しました。あるケースでは、Boomiを活用して顧客側のERPシステムからデータを取得し、在庫管理、請求処理、顧客サービスの改善に役立てています。また、Boomi Flowの導入が進められており、カスタマーサービス担当者に新たな可視性を提供しています。
別のケースでは、ContraloadはBoomiを用いてオーダーから入金までのプロセスを効率化しており、今後はBoomi Flowを「設定・価格見積・提案(CPQ)」エンジンとして活用する計画です。さらに将来的には、Boomiを活用してIoTセンサーやRFIDタグからのデータを連携し、パレット追跡の高度化を図ろうとしています。
成果
ContraloadはBoomiを活用したシステムの刷新により、より俊敏かつ接続性の高いビジネスを実現し、イノベーションと顧客満足に重点を置いた持続可能なサプライチェーンサービスの運営を進めています。
Boomiの導入により、IT部門および業務部門における手作業が週あたり120時間削減されました。これは正社員3名分に相当します。その他の成果には以下が含まれます:
- 顧客サービスおよび顧客満足度の向上
- 効率的な新サービスおよび業務プロセスの導入
- トラブル対応時間が数週間から数分に短縮
- カスタムスクリプトと比較して最大10倍の速さで統合開発が可能に
