AMMEX
使い捨て手袋の大手卸売業者であるAMMEXは、反復作業の自動化、クラウドベースのアプリケーション間での顧客データの同期、およびECチャネルを通じたスムーズな顧客体験の提供を実現しています。
ビジネス目標
使い捨て手袋のサプライヤーであるAmmexは、30年以上にわたり、幅広い流通業者や小売業者を支援し、防護用品の販売を展開してきました。
同社は、テクノロジープラットフォームの刷新によって、卸売顧客の体験をさらに向上できると確信していました。その目的は以下の通りです:
- ECチャネルを通じて、注文方法の選択肢を増やす
- 24時間365日いつでも注文状況や注文履歴を顧客自身で確認できる環境を提供する
- カスタマーサービスチームが、複数のシステムにまたがる正確かつ最新の顧客情報にアクセスできるようにする
統合における課題
この2年間でAmmexは、CRM(顧客管理)プラットフォームの刷新や、社内向けの新しいECプラットフォームの導入など、ITインフラ全体の見直しを進めてきました。
しかし、Salesforce Sales CloudとMicrosoft Dynamics GP(Great Plains)ERPシステムとの間をポイント・ツー・ポイントで連携していたため、注文チャネルに関わらず、すべての注文データを手作業で同期する必要がありました。CRMとERPのいずれでもデータが変更され得るため、記録の突合はエラーが発生しやすく、手間のかかる作業でした。さらに、顧客側では注文のステータスをリアルタイムで確認する手段がないという課題も抱えていました。
Boomiの支援内容
現在、BoomiはAmmexの顧客体験全体を統合的にオーケストレーションしており、Salesforce Sales Cloud、Microsoft Dynamics GP、OnePath、その他のEC、サプライチェーン、為替アプリケーションなどを連携させています。
顧客がSales Cloudに追加されると、Boomiは数分以内にERPおよびOnePathにアカウントを自動作成します。またOnePathで注文が行われると、BoomiはERP上でその注文を作成し、在庫を確認し、倉庫へ出荷依頼を送信します。さらに、倉庫から発行される追跡番号もBoomiが両システムへ送信することで、注文状況を100%トラッキングしています。
成果
Boomi導入初年度で、Ammexは注文処理件数を従来の4倍に拡大しました。
反復的な作業の自動化と、担当者を介さずに対応できる顧客の特定によって、1件あたりの注文処理時間も大幅に短縮。OnePathを通じたセルフサービスは顧客とAmmexのカスタマーサービスチーム双方に対して24時間365日利用可能となり、カスタマーサービスチームのうち3名分以上の人的リソースを再配置することが可能になりました。
さらに、出荷遅延による制裁費用の発生も、プロセス自動化によって未然に防止できるようになっています。
