キャンベラ大学

オーストラリアの大学のひとつであるキャンベラ大学は、Boomi Enterprise Platformを活用し、入学から卒業までの統合された学生向けデジタル体験を実現。学生が煩雑な事務手続きに煩わされることなく、学習に集中できる環境を提供しています。

ビジネス目標

キャンベラ大学(University of Canberra、以下UC)は、学生が管理業務に追われるのではなく、学習とその成功に集中できる環境づくりを目指していました。この目標を加速させるため、UCは近年のデジタル技術の進展を活用することを決定しました。

その取り組みの一環として、学生体験の革新を目的とした「デジタルスチューデントジャーニー(DSJ)プログラム」を立ち上げました。このDSJでは、リアルタイム情報に基づき、学生一人ひとりの状況やニーズに応じて最適化された直感的なオンライン環境を提供。まるでアプリのように使いやすい設計で、学生自身が自らの学習やキャンパスライフを主体的に管理できる仕組みを実現しています。

統合における課題

過去10年の間に、UCの学生向けデジタルサービスは分断され、学生一人ひとりの体験を全体的に把握するのが難しくなっていました。こうしたサービスの多くは、学生の立場に立ったものではなく、既存の管理業務や組織構造、内部の判断によって構築されていたのです。

そこでUCは、入学前の問い合わせから卒業、さらには卒業後の同窓生支援に至るまで、学生とのすべての接点をひとつの統合アプリケーションで管理できるようにする必要がありました。情報の分断や重複、対応の遅れといった課題を解消し、よりスムーズで現代的な学生体験の提供を目指していました。

Boomiの支援内容

キャンベラ大学は、最新のローコード設計を備えたBoomi Enterprise Platformを採用しました。これは操作が簡単でありながら、クラウドとオンプレミスの複雑な環境の両方に対応できる十分な機能を備えていたためです。

UCはわずか10か月で65以上のシステム連携を構築し、12の異なるシステムをBoomiのAPIで連携しました。

Boomiを基盤としたDSJプラットフォームにより、バックオフィスのシステムやアプリケーション、データを連携し、複数のデバイスから一貫したサービスビューにアクセスできる環境を実現しました。

成果

Boomiの導入により、大学のデジタル化は大きく進展しました。特に、学生のデジタル体験において以下のような大きな改善が見られました:

  • 学生が本来の目的である「学び」に集中できる環境を整備
  • 学生の利用率や満足度が高まり、継続的なプラットフォーム改善につながっている
  • 大学のカレンダーや授業情報、試験結果などへリアルタイムでアクセス可能に
  • 一人ひとりに合わせたデジタルサービスの提供を実現
  • 学生の約50%がこのプラットフォームを5点満点と評価

業界と市場

高等教育 

主要な統合

Callista、Canvas、Allocate Plus、Microsoft Dynamics CRMを含む12の主要システム

ケーススタディ

キャンベラ大学がBoomiを活用し“デジタルキャンパスのワンストップサービス”を実現

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お客様の声(動画)

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Boomiを導入したことで、学生たちはイベント情報やコミュニティ活動など、最新のデジタル情報を通じてキャンパス全体とのつながりをより深められるようになりました。これは、私たちが目指す環境づくりにおいて非常に重要な要素です。」
デビッド・フォルミカ氏(キャンベラ大学, チーフ・デジタル・インフォメーション・オフィサー)