Scottish Water
Scottish Waterは、260万人のパートナーおよび顧客へのサービス向上のためBoomiを導入し、IT基盤の刷新とデータ連携を進めています。
ビジネス目標
Scottish Water は、スコットランド全土において257万世帯および約15万3,000の法人顧客に飲料水を提供しています。そのため、円滑なコミュニケーションと業務効率の向上は、事業運営における重要な要素となっています。
同社は、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進にあたり、オンプレミスからクラウドホスト型アプリケーションへの移行を支援する統合プラットフォームを必要としていました。しかし、既存のレガシー統合基盤はオンプレミス環境に特化しており、柔軟性がありませんでした。
そのため、オンプレミスからクラウドへの移行をスムーズに進めるためには、ハイブリッド型のデータ連携のプラットフォームサービス(iPaaS)が不可欠だったのです。
統合における課題
Scottish Water にとって、DXを推進するうえで求められていたのは、効率性と拡張性を兼ね備えた、パワフルで最新の統合プラットフォームでした。さらに、使いやすさとビジネスの俊敏性(アジリティ)を高めることも重要な要件となっていました。
2017年初頭の時点で、移行対象として約350のレガシー統合プロセスが特定されていましたが、プロジェクトが進行するにつれて、さらに250の統合プロセスの存在も明らかになりました。
Boomiの支援内容
Boomi Enterprise Platformを活用により、Capgeminiのシステムにおいて、外部パートナーや社内の他のITシステムとのデータ連携を実現、関係性を深化させるとともに、イノベーションを促進しました。また、従来の非効率的な統合を置き換えるために、新たな連携システムも構築しました。
Scottish Water は、CRM、卸売、財務、人事をはじめとした基幹業務システムの統合にBoomiを活用。また、給与システム、デジタル顧客エンゲージメント、外部パートナーとのデータ連携にもBoomiを適用しています。
その結果、2021年末時点で稼働していた統合プロセスは約900件に達しました。
成果
Boomiとの連携により、Scottish Waterは多くの成果を実現しています。
- 年間コストの大幅な削減
- 約600件のレガシー統合の置き換えと、使用されていなかった1,000件のアプリケーションプロセスの廃止
- データ品質、コンプライアンス報告、水の供給、排水処理など、ビジネス上重要な分野を含むほぼすべての部門において導入効果を実感
- 統合処理のスピードが大幅に向上し、従来は数週間かかっていた作業が、現在では数日で完了
- 統合にかかる運用サポートや保守工数の削減により、ITチームがより重要な業務に集中できる環境を実現
