Riverbed Technology
Riverbed TechnologyはグローバルIT企業であり、オンプレミスのTIBCO BusinessWorksからBoomiのクラウドネイティブプラットフォームへ移行し、統合およびEDIでスピード・柔軟性・コスト効率を大幅向上を実現しました。
ビジネス目標
グローバルITベンダーであるRiverbed Technologyは、統合的なオブザーバビリティ、ネットワークおよびアプリケーションの高速化、そしてデジタル体験の管理を通じて、企業の競争力強化を支援しています。
このビジョンを実現するために、RiverbedはIT基盤のモダナイズを推進しており、顧客・パートナー管理(CRM/PRM)、人事、財務計画などの分野でレガシーなオンプレミスシステムからクラウドアプリケーションへと移行しています。
その一環として、長年使用してきたカスタマイズの多い旧式のミドルウェアを刷新し、最新のクラウドネイティブな統合・EDIプラットフォームへと移行する必要がありました。
統合における課題
Riverbedは、オンプレミスで運用していた TIBCO BusinessWorks に関して、開発サイクルが長く柔軟性に欠けること、インフラの維持に高いコストがかかること、さらに専門スキルを持つ人材の確保が難しいという課題を抱えていました。
その後、MuleSoftやTIBCOのクラウド版も比較検討した結果、Riverbedは最終的にBoomi Enterprise Platformを採用し、社内の統合基盤およびチャネルパートナーとのEDI連携を全面的に刷新する決断を下しました。
Boomiの支援内容
Riverbedは、Boomiを活用して見積もりから入金まで(Quote-to-Cash)のプロセスを効率化し、見積作成にかかっていた時間を最長7日から8時間未満に短縮しました。BoomiとSalesforce CPQ(構成・価格・見積)を導入することで、営業チームや営業オペレーション担当者による手作業のデータ処理を大幅に削減しています。
見積もり作成の迅速化は、顧客体験の向上や売上拡大にも貢献しています。また、以前は営業オペレーションの専門スタッフが対応していた複雑な見積もりも、営業担当者が自ら作成できるようになりました。さらに、BoomiのB2B/EDI管理機能により、注文処理全体におけるデータの信頼性と一貫性も大きく向上しています。
成果
Riverbedでは、Boomiを活用して120件以上のシステム連携を実現しており、そのうち約70件は社内アプリケーション間の連携、約50件はEDI取引先との連携です。Boomiの導入により、連携の導入スピードが従来の2倍に加速し、必要に応じてスケールの拡張や縮小にも柔軟に対応できるようになりました。
従来必要だったTIBCOに関する専門スキルも不要となり、Boomiは大量のデータをほぼリアルタイムで処理することで、Riverbedのビジネスをより迅速かつアジャイル的なものへと変革しています。
- ライセンス費用や社内インフラコスト、技術的負債の削減によりTCOが低下
- データの信頼性や業務処理のスピードの向上
- スムーズな取引先のオンボーディングプロセスの実現