REMIDT IKS
リサイクル目標の達成に向けて、データを軸とした分析と自動化を推進。顧客が自身でリサイクル管理を行えるセルフサービス機能も提供しています。
ビジネス目標
ReMidt IKSは、ノルウェーおよびEUが定めた厳格なリサイクル目標の達成に課題を感じた3つの企業の統合により、2020年に設立された組織です。
同社の主な役割は、地域住民からの家庭ごみの収集を担うことです。ReMidtは、収集した廃棄物の大部分をリサイクルし、廃棄物の流れを資源として循環させるサーキュラーエコノミーの実現を目指しています。
そのためにReMidtは、顧客中心のサービス提供に注力し、リサイクルを日常の一部として取り入れてもらうための自動化されたセルフサービス機能の提供を進めてきました。
連携における課題
ReMidtは3つの異なる組織が統合されて誕生した企業であり、社内には数十ものシステムが存在し、それぞれがデータを収集していました。多くのシステムは、同社のERPプラットフォームとポイントツーポイント型で連携されていました。さらに、旧来のレガシーシステムの多くはAPIが未整備であり、システム間の連携や新サービス導入の足かせとなっていました。
こうした状況を打破し、顧客への新たなサービスを提供するため、ReMidtは統合戦略の刷新を行い、APIファースト戦略の採用データモデルの標準化を目指しています。
Boomiの支援内容
Boomi Enterprise Platformの導入により、ReMidtは次のような成果を実現しました:
- 複雑で時間のかかるポイントツーポイント統合を無くす
- ローコードによる高速な統合開発で、新サービスの市場投入期間を短縮
- 再利用可能なコンポーネントを活用し、ゼロから業務プロセスを構築する手間を削減
- BoomiのAPI管理機能により、サービスをポータブル化し、より柔軟かつ容易にアクセス可能に
このプラットフォームの導入により、ReMidtは他の廃棄物管理企業との連携を強化するとともに、顧客向けの自動化サービスを効率的に展開できるテクノロジー基盤を構築しました。
成果
Boomi導入の効果は、ReMidtがわずか2カ月で顧客向けセルフサービスポータルを開発・提供した際に表れました。このポータルを通じて、同社は60,000人の顧客に対し20,000個の新しいごみ箱を展開するプロジェクトを迅速に推進しました。
顧客はこのポータルを使って、ゴミ箱のサイズ変更や新規注文、収集予定日の確認、各種料金の免除申請などができるようになりました。これまでこれらの手続きは、電話・FAX・メールなどを通じてスタッフとのやり取りが必要でしたが、ポータルの導入により業務の自動化と効率化が実現しました。
