NNIT
Boomiを活用することで、NNITは従来のミドルウェアと比べて4倍のスピードで統合を実現しながら、ミッションクリティカルな信頼性と高性能なIT管理サービスを顧客に提供できるようになりました。
ビジネス目標
デンマークを拠点とするITサービスおよびインフラの大手プロバイダーであるNNITは、自社および顧客に対して、運用監視と管理業務の効率化、そしてシステムの耐久性向上を目指していました。
この目標を実現するために、同社は顧客自身が自社のITサービス管理(ITSM)アプリケーションを使用しつつ、NNITのITSMシステムとも連携できる仕組みを構築し、できるだけ迅速に運用を開始させる必要がありました。
この取り組みを可能にするには、顧客のアプリケーションとNNITのITSMシステム間でのリアルタイムかつ信頼性のある連携が不可欠でした。
統合における課題
ITSMの複雑な環境間で統合を実現するには、リアルタイム性、信頼性、拡張性が求められました。
NNITでは、典型的なITSMプロジェクトにおいて、自社のBMC Remedy ITSMアプリケーションを顧客のITSMシステム(BMC、ServiceNow、またはCherwell Softwareが一般的)と接続する必要があります。インシデント、サービスリクエスト、変更、問題管理といったデータをNNITと顧客双方のシステム間で同期することが求められていました。
社内統合にはMicrosoft BizTalkを使用していましたが、開発や統合構築にかかる時間やスケーラビリティへの懸念が課題となっていました。
Boomiの支援内容
NNITは、信頼性、拡張性、開発スピード、使いやすさを重視し、ローコードのBoomi Enterprise Platformを採用しました。
現在Boomiは、NNITと顧客のITSMアプリケーション間で1日あたり2万9,000件のトランザクションと13万件のドキュメントを処理しており、4つの統合タイプで日常的な連携を支えています。さらに、5社の新規顧客とのITSMシステム統合が進行中で、今後も多数の統合プロジェクトが予定されています。
NNITでは、Boomi API Managementの活用も拡大しており、統合のさらなる高速化を目指しています。現在では、NNIT自身もBoomiの公式パートナーとなっています。
成果
Boomiは、NNITが求めるミッションクリティカルな安定性とスピードを提供しながら、迅速な統合開発を可能にしています。Boomiを基盤とした統合により、NNITは顧客ニーズへの対応力を強化し、サービス提供範囲を拡張、スピード感のある高度なITサービスマネジメントを実現しています。
NNITは、以下のような定量的・定性的な成果を実現しています:
- 従来のESB(エンタープライズサービスバス)と比較し、統合開発のスピードが4倍に向上
- ミッションクリティカルな統合における高い信頼性とスループット
- プロセスの整合性を担保する透明性のある監視とレポーティング機能
- 顧客向けの新たなITサービスの提供
