Easterseals Bay Area
紹介患者の大幅な増加を見込んで、Easterseals Bay Areaは、障がいのある人々のニーズに対応するためのデジタル基盤の構築を目的としてBoomiを導入しました。
ビジネス目標
Easterseals Bay Area(ESBA)は、最も支援を必要とする人々に対して提供する行動医療サービスの質を継続的に向上させることを目指しています。
カリフォルニア州で新たな法律が施行されたことにより、同団体はそのサービスの提供範囲を大幅に拡大する機会を得ました。
このような大規模な医療ネットワークを支えるために、ESBAは、クラウドアプリケーションおよび医療情報システム間でのデータ連携と統合を実現し、最先端のデジタル医療情報システムおよび行動医療提供者ネットワークを構築する必要があると認識していました。
連携における課題
2012年、カリフォルニア州において、保険会社に対して行動医療(メンタルヘルス等)の治療費を補償することを義務付ける新たな法律が施行されました。これを受けて、同州を本拠とする大手健康維持機構(HMO)であるKaiser Permanenteは、ESBAと契約を結び、対象となるサービスの提供を委託しました。
この取り組みにおいて、ESBAは、HIPAA、HITECH法、およびカリフォルニア州の関連規制に準拠した、完全にセキュアなデジタル情報システムの構築が求められました。
プロジェクトには、AthenaHealthによる新しい電子カルテおよび収益管理システムの導入に加え、モバイルおよびWebベースのアプリケーション、さらにNetSuiteの各種モジュールが含まれていました。これらの統合とデータ連携は、システム全体の開発において極めて重要な要素となっていました。
Boomiの支援内容
ESBAにとって最大の課題は、従来の紙ベースの手作業プロセスから、膨大な量の患者・医療提供者データをリアルタイムで追跡・管理できるデジタルシステムへの移行に伴う、スケーラビリティの確保でした。
Boomiは、ESBAの各種アプリケーションからデータを連携・オーケストレーションすることで、スムーズな移行プロセスを可能とし、臨床業務および事務業務の両面で、データの可視性・制御性・自動化を実現しました。
さらに、Boomiは最新のRESTful APIに加え、従来型のEDIおよびHL7インターフェースを活用して、SalesforceやNetSuiteといったクラウドアプリケーションや、AthenaHealthのようなオンプレミスの医療システムとの間での連携を実現しています。
成果
ESBAは新たなデジタル基盤を整備する以前、未処理の買掛金のバックログを多く抱えていました。しかし、Boomiの導入により、保険請求業務の処理時間を大幅に削減しました。
さらに、BoomiはESBAに以下のような支援を行いました:
- データ品質の抜本的な向上
- 患者ケアに対する可視性と管理性の強化
- 患者ケア全体のライフサイクルにおける透明性の確保
- データ共有の効率化
- モバイル請求アプリなど、カスタムアプリケーションの迅速な開発
- セラピストに求められる事務作業におけるエラー率の削減
