Dell Technologies
Boomiの統合プラットフォームは、DellとEMCの営業組織の統合を加速させ、全社的な一体化を実現。これにより、企業間をまたいだ可視性・コラボレーション・売上予測・サプライチェーン管理の精度も大幅に強化されています。
ビジネス目標
DellによるEMCの買収後、両社の営業チームを1つの組織として再編・統合することが急務となっていました。パイプラインと収益を正確に予測できる体制を構築し、クロスセルを促進しながら、40,000人にのぼる営業担当者全体でサプライチェーン要件を一元管理することが不可欠だったのです。この統合は、経営陣レベルの最重要課題と位置づけられ、買収完了初日にはすべての基盤を整える必要がありました。
統合における課題
買収前、DellとEMCはそれぞれ独立してSalesforce Sales Cloudを導入し、営業活動を管理していました。しかし、Dell Technologiesとして新たに統合された営業組織で成功を収めるためには、どちらの企業にデータがあるかに関係なく、すべての営業情報を一元的に把握できる“統合ビュー”を確立する必要がありました。
営業担当者が効果的にクロスセルを行い、競合製品や売れ筋の“ホットスポット”を特定するためには、Salesforce上のすべての主要データにアクセスし、商談の進捗や売上予測を1画面で確認できる環境が求められていたのです。
Boomiの支援内容
Boomiを活用することで、DellのITチームはわずか数週間で開発とテストを完了することができました。その間、EMCのIT担当者や両社のエンドユーザーと密に連携しながら、異なる業務ルールやプロセスを調整・統合していきました。
Boomiは、DellとEMCそれぞれのSalesforceインスタンスを迅速に統合し、5万件以上のオープン商談を一元的に把握できるビューを実現しました。この統合により、新しく統合された営業チームは、Dell Technologiesとしての初日から即座に営業活動を開始できる体制を整えることができました。
成果
Boomiの統合プラットフォームにより、Dell Technologiesは営業活動における可視性とコラボレーションの強化を実現しました。以下のような具体的な成果を達成しています。
- ローコードによる高速な開発とテストによって、統合初日から即座にビジネス効果を発揮できる体制を構築
- グローバル全体の営業組織が統一されたことで、オープン商談を一元的に把握でき、クロスセルによる売上拡大を加速
- パイプラインの透明性が向上したことで、収益予測の精度が高まり、サプライチェーン計画にもタイムリーに反映
