Tony's Chocolonely
Tony’s ChocolonelyはApprontoの支援のもと、BoomiのローコードiPaaSを活用して、従来のレガシー環境と新しいITシステムの統合を実現しました。
ビジネス目標
Tony’s Chocolonelyは、ユニークなチョコレートのフレーバーだけでなく、児童労働や奴隷労働のないチョコレートを作るという使命により広く知られています。現在、ドイツ、フランス、ベルギー、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、アメリカ、イギリスなどの国々で販売代理店を通じて製品を展開し、国際的な成長を遂げています。
その主たる使命である「チョコレート業界の不平等をなくす」という目標を実現するために、Tony’s Chocolonelyは社内のテクノロジー基盤の近代化と拡張を進める必要がありました。
統合における課題
Tony’s Chocolonelyはビジネス面では順調に成長していましたが、その成長がITシステムにとっては大きな課題となっていました。同社は多数の分散型ソフトウェアシステムを導入しており、それぞれ単体では機能していたものの、スケーラブルではなく、中央管理もしにくい状況でした。
Tony’s Chocolonelyは、Microsoft Dynamics 365 Business Central、Salesforce、オンラインショップ、POSシステム、原材料管理システム、物流関連の各種システムを連携させる必要がありました。しかし、データベースやインターフェース、アプリケーションの増加によって、オンプレミスの従来型ソフトウェアと最新のクラウドソリューションが入り混じり、IT環境が複雑化していました。
Boomiの支援内容
Tony’s Chocolonelyは、BoomiのパートナーであるApprontoに支援を依頼しました。ApprontoはBoomi Enterprise Platformを導入し、複雑なシステムをつなぎ、企業全体のデータを連携・オーケストレーションできる環境を構築しました。
ApprontoはTony’sのチームと協力し、サプライチェーンに関わる各システムの役割を整理し、それぞれのデータがどのように流れるのかをスイムレーン図として可視化しました。その上で、Boomiの専門家がデータ遷移全体をモデル化し、迅速かつ柔軟なデータ連携が可能な状態を整備しました。
成果
すべてのシステムがBoomiによって接続された後、Approntoはバッチ処理によるデータ更新をリアルタイム更新へと移行しました。これにより、在庫状況、売上、配送ステータスなどの情報が常に最新の状態で把握できるようになりました。
リアルタイムデータへのアクセスが可能となったことで、Tony’s Chocolonelyは必要に応じて素早い対応が可能になりました。Boomiが実現したイベント駆動型の環境は、従来型の統合ソリューションと比べて、はるかに柔軟で拡張性にも優れています。
