フロリダ国際大学

フロリダ国際大学は、Boomi Enterprise Platformを活用し、わずか2か月でモバイルアプリを全面的に刷新。併せて学生情報システム(SIS)も強化し、数万人にのぼる学生・教職員から高い評価を得ています。

ビジネス目標

フロリダ国際大学(FIU)の重要な戦略的取り組みの一つは、学生の成功の支援です。学生が学業を成功させ、将来のキャリアに備えるために必要なあらゆるツールを提供することを目指しています。

この目標を支えるため、IT部門では強固な学生情報システム(SIS)を導入し、モバイルアプリの開発も行ってきました。しかし、近年の学生が求めるものの変化により、従来の業務プロセスを見直す必要が生じました。これにより、SISとモバイルアプリの両方が、よりスケーラブルでオンラインかつ協働的な体験を提供できるように再構築されることになりました。

統合における課題

FIUのモバイルアプリおよびSISは、従来のレガシーコードとインフラを基盤として構築されていました。時間の経過とともに、一体型のSISは次第に断片化し、最適な学生体験を提供するために、複数のサードパーティベンダーやクラウドアプリケーションとの統合を含む複雑な環境へと変化していきました。FIU Mobileでは、40以上のデータソースが存在し、各統合はすべてゼロから構築しなければならず、大きな負担となっていました。

実際に、1つの統合に最大2か月を要し、1名の開発者がその期間すべての時間を費やす必要がありました。

Boomiの支援内容

FIUのIT部門では、MuleSoftやJitterbitといった他の統合プラットフォームも比較検討しましたが、Boomiの使いやすさ、効率性、そして包括的な機能性が決め手となりました。すでに構築済みのコンポーネントを再利用できる柔軟性や、Boomiが提供する豊富な事前構築済みコネクタも、大きな利点として評価されました。

現在では、学生は入学時のオリエンテーションから学習支援、卒業に至るまで、多様なオンライン型・協働型のサードパーティアプリケーションをシームレスに活用できるようになっています。

Boomiは、それらのアプリケーションおよびFIU Mobileアプリに表示される学生情報とSISとのリアルタイム連携を支援しており、正確かつ一貫性のある学生体験の提供を可能にしています。

成果

FIUは、Boomiを活用して80件を超えるシステム統合を実現しました。統合対象には、PeopleSoft、Barnes & Noble、Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)、Duolingoなどが含まれます。特にDuolingoとSISとの統合は、TOEFLを受験する学生にとって大きなメリットとなりました。学生は、自分に合ったインターフェースで試験を受けることができ、その結果データはBoomiを通じて自動的にSISに反映される仕組みです。

さらに、FIU Mobileアプリのバックエンドは、Boomiを用いることでわずか2か月で再構築されました。これは、従来のレガシーインフラ上で構築された初期バージョンに10年を要していたことを踏まえると、非常に大きな成果といえます。

業界と市場

高等教育 

本社

フロリダ州マイアミ

従業員数と学生数

60,000

売上高

4億8380万ドル(2022年)

主要な統合

  • PeopleSoft
  • Barnes and Noble
  • Duolingo
  • Oracle Data Warehouse (ODW)
  • Twilio
  • Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)
  • Salesforce
  • ServiceNow
  • Nupark

ケーススタディ

フロリダ国際大学がわずか2か月でモバイルアプリを刷新し、学生体験を向上

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Boomiのおかげでほとんどの統合プロジェクトに「できます」と自信を持って言えるようになりました。
エドゥアルド・モンテイロ氏(フロリダ国際大学, エンタープライズシステム部門 アソシエイトディレクター)