Aker BioMarine
バイオテクノロジー分野の革新的な企業であり、南極オキアミの持続可能な漁獲を手がけるAker BioMarineは、Boomiを活用して業務プロセスの自動化と簡素化を推進しています。同時に、環境への配慮を重視したサステナビリティへの取り組みにも注力しています。
ビジネス目標
Aker BioMarineは、人類と地球の健康状態の向上というミッションを継続しながら、業務プロセスのさらなる高速化を目指していました。
同社のバリューチェーンは非常に透明性が高く、南極の手つかずの海での持続可能なオキアミ漁から、モンテビデオの物流ハブ、ヒューストンの生産工場を経て、世界中の顧客へとつながっています。この広範で複雑なプロセスにおいて、データ管理の重要性は極めて高いものとなっていました。
Aker BioMarineは、データのサイロ化を防ぎ、顧客情報・従業員情報・決済関連データなどが柔軟かつスムーズに流れる環境を整える必要がありました。また、手入力の作業を極力排除し、運用効率と正確性を同時に高めることも目標の一つでした。
統合における課題
Aker BioMarineは、日々膨大な量のデータを扱っています。たとえば、オキアミの漁獲地点のGPS座標の記録や、製品の鮮度を保つための輸送ルートのモニタリングなどが含まれます。しかし、高度な統合ツールがなければ、こうしたデータの管理は困難で、リアルタイムでの取得は不可能な状況でした。
同社は、データを一元的に追跡・管理・アクセスできる仕組みを必要としていました。複数の情報源からデータを収集し、必要に応じて手動で入力するという従来の方法では、求められるスピードや精度に応えることができなかったのです。
Boomiの支援内容
Boomiの導入により、Aker BioMarineは倉庫のスキャンシステムとERPシステムをシームレスに接続できるようになりました。また、Boomi DataHub によって、常に最新かつ一元化された企業データが提供され、手作業によるデータ管理が不要になりました。
さらにBoomiは、Aker BioMarineが導入している副産物(混獲)をほぼゼロに抑える「Eco-Harvesting(エコ・ハーベスティング)」技術から得られるデータの管理にも貢献。これは、同社が掲げる持続可能性への取り組みを支える重要な要素となっています。
レガシー技術に代わるスケーラブルなITインフラと再利用可能な統合基盤を手に入れたことで、Aker BioMarineの業務プロセスは大幅に効率化され、納品スピードの向上という成果にもつながっています。
成果
Boomiの活用により、Aker BioMarineは以下のような成果を実現しました:
- 常に最新の企業データを一元管理
- 手導プロセスの削減とヒューマンエラーの減少
- 完全にスケーラブルなITインフラを構築し、新しいアプリケーション追加時にも再利用可能なテンプレートを活用することで、導入スピードが向上
- 船舶上で使用するラベリングシステムを最新化し、デバッグ性が向上、製品ダウンタイムをゼロに
また、今後はCRM・人事・ID管理システムなど、さらに15の統合にBoomiを活用していく計画も進行中です。
