STIME
フランスの食品・DIY小売大手が、iPaaSとイベント駆動型アーキテクチャを活用し、データ連携と業務効率を大幅に向上させました。
ビジネス目標
Mousquetairesグループは、独立した起業家たちによるコンソーシアムであり、食品やDIY分野において、7つのブランドと4,000以上の店舗をヨーロッパ全域で展開する大手小売グループです。
同グループでは、変化し続ける小売市場に柔軟に対応しながらさらなる成長を加速するために、IT子会社であるSTIMEが中心となり、複数の課題に取り組んでいます。特に注力しているのが、地域密着型店舗ネットワークを活用したマルチチャネル販売の最適化です。そのためには、増え続けるデータを効果的に管理・活用する仕組みの構築が不可欠でした。
連携における課題
Mousquetairesグループの既存ITシステムは、高い信頼性を誇っていた一方で、スケーラビリティに課題があり、アップグレードが必要とされていました。新たなIT戦略の柱として、リアルタイムかつイベント駆動型のアーキテクチャを採用ました。そして、オンライン注文、在庫の更新・補充、中央集約型の店舗管理のような多様なデータフローの迅速な連携・同期・管理を目指しました。
同グループは膨大な数の店舗と大規模なITアーキテクチャを抱えており、STIMEは既存のSAPベースのERPおよびCRMシステムの上に、新たなITコンポーネントを段階的に構築・展開していくアプローチが求められました。
Boomiによる解決
Mousquetairesは、競合製品との比較評価を経て、Boomi Enterprise Platformの導入を決定しました。
Boomiの高い相互運用性と事前構築された豊富なコネクタ群により、以下の既存インフラとSolace Event Broker、APIゲートウェイ、既存のETL(抽出・変換・ロード)システムとのスムーズな連携を実現しました。これによりSTIMEは、クラウドサービスの柔軟な活用と、オンプレミス環境の継続的な利用の両立が可能なハイブリッド統合プラットフォーム(HIP)を構築することに成功しました。
成果
ローコード開発が可能なBoomi Enterprise PlatformとSolace PubSub+ Event Brokerの導入により、STIMEはハイブリッド統合基盤の全機能を最大限に活用できる体制を構築しました。
特に顕著な成果のひとつに、わずか3カ月間で構築されたPOSデータのリアルタイム集計の仕組みです。これにより、グループ全体の4,000店舗から日々発行される販売レシート情報が、SAPシステム、倉庫管理システム、ECサイトなどを通じてリアルタイムで処理・分析されるようになりました。
稼働開始から8カ月後には77件の業務プロセス統合を実現し、12カ月以内に228件の統合プロセスの構築がが完了しました。
