Quanta Services Inc.
QuantaはBoomiを活用し、会社の経営統合をこれまで以上に迅速かつスムーズに実現しています。最小限のITサポートで統合を進めることで、ビジネスとサービスの真の相乗効果を引き出しています。
ビジネス目標
ヒューストンに本社を置くQuanta Services, Inc.は、20年以上にわたり成長を続けており、四半期ごとに最大5社を買収するペースで事業を拡大してきました。現在、QuantaはM&Aを通じて買収した180社を自社グループ傘下に置いており、このM&A戦略が同社のビジネスモデルを支える大きな要素となっています。
さらなる成長をより効率的に推進するために、Quanta本社は、銀行業務、IT運用、財務管理といった主要システムを迅速に連携しつつ、買収した各社が独立性とセキュリティを保ちながら運営できる仕組みを構築する必要がありました。
統合における課題
Quantaの事業ポートフォリオには、数百ものデータソースが存在し、様々なプログラミング言語で運用されていました。本社では、主要なデータセンターシステムと各会社のシステムを連携させるために、複数のツールの導入を試みましたが、各会社から本社側の共通クラウドアプリケーション基盤へ情報をうまく送信することができませんでした。
Quantaには、非エンジニアの社員により素早くデータ連携を構築する必要がありましたが、自力では対応できず、IT部門に頼る必要がありました。そのため、買収企業の立ち上げスピードが落ちてしまいました。
Boomiの支援内容
QuantaはInformatica、Microsoft、Oracle、MuleSoftなど複数のシステムを比較検討した結果、最終的にBoomiが選ばれました。Boomi Enterprise Platformは、Quantaの従業員データシステムと外部SaaSプラットフォームを接続し、さらに買収先企業が運用するシステムとの連携も実現できる柔軟性を備えていました。
Boomiのシングルインスタンスのマルチテナント型クラウドアーキテクチャにより、QuantaのM&A戦略は大きく進化。買収した各事業会社ごとに、専用のセキュアなクラウド環境を用意。各社は安全かつ独立した運営を維持しながら、必要に応じてQuantaグループ内の他社とソフトウェアアプリケーションを共有できるようになりました。
成果
Boomiを導入したことで、Quantaは以下の成果を実現しました。
- 新たに買収した企業とQuanta本社間の銀行システム連携が、従来より75%速く完了。これは、直近の四半期だけで5社の数億ドル規模の買収をしたQuantaにとって大きな成果となりました。
- CFOや経理責任者を含む全ての社員が100以上のシステム連携を実現。非エンジニアのユーザーでも、IT部門に頼ることなく、連携設定を迅速に行い、すぐに実行できる環境が整いました。
- 買収企業から本社への資金移動の手続きを30日以内に短縮。従来は6カ月かかっていたものが、わずか1カ月で完了するようになりました。
