ENGIE
Boomiの統合クラウドは、従来のレガシーシステムとクラウドアプリケーションをつなぎ、欧州の大手エネルギー企業であるENGIEが急速に変化する市場において、より高い俊敏性を発揮できるよう支援しています。
ビジネス目標
ENGIEは、気候変動への対応と、個人や組織によるエネルギー利用の変化という二つの課題に取り組みながら、未来のエネルギー環境の構築に取り組んでいます。
ENGIEの企業・団体部門は、商業顧客が新しいテクノロジーやエネルギー管理手法を活用して、より高いエネルギー効率を実現できるよう支援しています。
ENGIE E&Cでは、新たなクラウドアプリケーションやデータダッシュボードに関する、ビジネス側からの依頼に迅速に対応する必要がありました。そのためには、DX(デジタルトランスフォーメーション)を支える統合プラットフォームが求められていました。
統合における課題
ENGIEが目標を達成するためには、イノベーションを推進し、市場の変化に迅速に対応できる体制が不可欠です。DXはENGIEの戦略の中核をなしており、これなしでは、エネルギー管理を向上させる新たなサービスを展開するために必要なスピードと俊敏性を実現することはできません。
同社は、クラウドネイティブかつローコードの開発環境を導入することで、統合プロジェクトにおけるスピードと効率を飛躍的に高め、顧客からの要望にも迅速に対応できるようになると確信しました。
Boomiの支援内容
Boomiの柔軟かつスケーラブルな統合プラットフォームは、ENGIEのすべての業務ワークフローを連携させ、クラウドおよびレガシーシステム間に存在していた分断されたビジネスアプリケーションやデータのサイロ化を解消しました。
現在、ENGIE E&Cが利用するすべてのアプリケーションは、Boomi Enterprise Platformを通じて連携されています。その中には、SAP請求システムといった極めて重要なシステムをはじめ、複数の企業およびパートナーのWebサイト、顧客データベース、そしてその他の情報システムと連携するSalesforce CRMも含まれています。
Boomiの導入により、ENGIEはすべての業務プロセスに対してエンドツーエンドの可視性を確保することができました。
成果
ENGIEの統合プロジェクトでは、シンプルなものから高度なものまで合計250件のプロセスを、わずか3人のチームによって8か月間で完成させました。
Boomiを活用したことにより、ENGIEは次のような成果を得ることができました:
- コストを10分の1に削減
- エンドツーエンドのデータフロー可視化の実現
- 新サービスの展開スピードの大幅な向上
- ITと業務の両面における高い俊敏性の獲得
Boomiによって得られた大幅なコスト削減効果により、ENGIEは現在、情報システムに対する機能的・戦略的な変革への投資が可能となっています。
