あらゆる部門で効果がある?データ連携が重要な理由とは

2 minute read | 27 Jul 2023

By Boomi

※本記事はBoomi本社にて発表されたブログ記事を翻訳・再編集したものです。

企業のサイズが大きくなればなるほど、より多くのデータを集めており、データに関する問題やリスクは大きくなっていきます。例えば、重要なデータが点在していたり、重複していたり、欠落していたりする状態です。そのため、企業は利用している多くのシステムのデータを連携する必要があります。

今までは、データ連携の手法は主に下記の2つでした。

  • コーディングによってデータ連携を開発する
  • システム間連携のためのコネクターを利用する

しかし、そのような手法は企業のIT技術者にとっては負荷となり続けます。そのシステムが利用され続ける限り、そのデータ連携の仕組みを運用し続けなければならないのです。そして、新しいアプリケーションやシステムを導入すると、他の連携に影響がないかを確認しつつ、また改めて開発とテスト、そして維持の負担が増えていきます。このような状況下では、企業のIT技術者の時間は浪費され続けることとなります。

しかし、 Boomi の AtomSphere のようなiPaaSを導入することで、今日の課題を解決するだけでなく、将来の課題にも備えることが可能になります。

▽ iPaaS とは? – 特長や事例をご紹介 ▽

https://boomi.com/ja/platform/what-is-ipaas/

 

BoomiのiPaaSはローコードによる開発機能を提供しており、ドラッグ&ドロップによってアプリケーションやシステム、IoTといったデータを1つのプラットフォームで連携/管理ができるようになります。iPaaSはクラウドを利用したサブスクリプションのサービスとなっており、データ連携のために新しいITインフラを準備したり、運用することは不要です。これにより、データ連携に関わるすべてをIT技術者が担当する必要がなくなり、ビジネス部門と役割の分担を行った上で、より必要な業務へ注力することができるようになります。

そして、重要なことは、データ連携の重要性はIT技術者のみにとどまらないということです。完全に連携されたデータはあらゆる業務部門でも日々の業務をより効率的に行うことを可能にします。これから、データ連携の利点についてご紹介します。

 

企業でデータ連携が必要な理由

企業にとって、データ連携とはアプリケーションやシステム、そのほかのデータソースなどを連携するプロセスのことです。このプロセスによって、あるデータがアプリケーションに入力されると、連携されたアプリケーションのデータがすぐにアップデートされるようになります。これにより、企業全体のデータが最新にアップデートされるようになります。

 

データ連携が重要な理由

営業から経理財務、人事部門まで企業では様々な業務部門が数百にも及ぶアプリケーションを利用し、データを収集しています。しかし、それぞれのデータが各部門からしかアクセスできない分断された状態の場合、重要なデータを必要としている他の社員がアクセスできなかったり、データが重複したり、最新でなかったりするといった問題を引き起こします。つまり、データが分断されていると、様々な面でコストが増えていくのです。

iPaaSによるデータ連携によって、お客様は日々の業務で収集されるデータを集約し、企業全体に渡って1つの継続して更新されるマスターとなるデータの構築ができるようになります。iPaaSによって、分断されたデータを解消し、リアルタイムに各アプリケーション全体でデータ更新を行う仕組みを構築できるようになるのです。これにより、複数の部門にまたがる業務を、あるトリガーによって自動化したり、人手によるデータ入力によるコストやエラーによるリスクも低減したりすることが可能になります。また、カスタマイズ可能なダッシュボードによって各部門は必要なデータを探すことなくアクセスできるようになります。

 

あらゆる業務部門にデータ連携がメリットに

先述のようにデータ連携によってIT技術者の負担を減らすことができますが、データ連携のメリットはそれ以外のあらゆる業務部門にもあります。

 

営業部門におけるデータ連携の重要性

あらゆる顧客データを1つにまとめる事ができれば、正確かつ最新のデータに基づいて、営業部門はさらに自信を持ってお客様との商談に向かうことができるようになります。サポートチケットやEコマースサイトの閲覧履歴、前回の電話の履歴など、様々なデータを組み合わせ、必要なときにあらゆるお客様のデータを確認することができるようになります。

 

マーケティング部門におけるデータ連携の重要性

iPaaSによるデータの連携は、データの収集だけではありません。iPaaSによって必要なマーケティングツール上のデータを更新し、より素早くマーケティング業務の自動化とパーソナライズされた施策へとつなげることができます。例えば、既存や潜在顧客のマスターデータが存在すれば、Eコマースサイトの閲覧履歴に応じて関連する製品情報のメールを配信することが可能です。また、Google広告の結果やオーディエンスといったリアルタイムデータも集約し、将来のマーケティング施策の検討に活用することも可能です。

 

データアナリティクス部門におけるデータ連携の重要性

分断されていたアプリケーションやシステムのデータを集めて、1つに集約することはデータアナリティクス部門が必要としていることです。1つに集約することで、アナリティクス部門は最新のデータによって企業の状態を把握でき、報告ができるようになります。連携されていなかったり、欠けていたり、誤入力されていたりするデータから、連携されたデータに変化することで、より自信を持って報告ができ、最適な企業の資産配分へとつなげることができます。

 

カスタマーサポート部門におけるデータ連携の重要性

カスタマーサポート部門がデータを持てば持つほど、サポートとしてお客様に提供すべき情報やサービスを提供できるようになります。社内システムのデータが連携されていれば、カスタマーサポートはデータの欠損を心配することなく、お客様へサポートを提供できます。データには、営業や以前のサポートとのやり取りやチケット内容、お客様がアクセスした動画やウェブサイト、そして関連する営業からの申し送り事項などすべてが含まれます。

 

経理財務部門におけるデータ連携の重要性

データの連携はデータに関する入力業務などの自動化という意味でもあります。データに関する業務の自動化は経理財務部門にとっては特に重要です。というのも、最新の財務データにアクセスできることはより素早く正確な報告につながるからです。経理財務のデータに関する業務を自動化して、データを連携することで、ローリングフォーキャストを実現し、再予測までの期間を数週間から数日へと短縮します。この結果、経理財務部門だけでなく、企業全体での意思決定をより優れたものへと変化させることが可能となります。

 

人事部門におけるデータ連携の重要性

人事部門によって処理されるデータ量の多さは、部門の特徴です。しかし、データを連携することによって、人事部門が3度入力していたようなフォームが不要になります。人事部門が従業員データを1度だけ集めて、1つの従業員レコードとして関連するデータを更新できるようになります。これによって、採用から入社、福利厚生の管理を統一するだけでなく、人手による従業員情報の誤入力なども削減することができるようになります。

▽人事部門における活用事例をダウンロード▽

https://boomi.com/ja/content/whitepaper/boomi-moderna-use-case-by-master-data-management

 

最後に

重要なデータ連携を行うために、iPaaSは世界のビジネスリーダーからも注目されています。実際に、データ連携の手法として、36ヶ月以内にiPaaSを利用すると回答した割合は43%にも至っています。

そのレポートについてご興味のある方は、下記からダウンロードいただけますので、ぜひダウンロードください。

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